セーフティーカーとは?
セーフティーカー(別名ペースカー)とはレース中、クラッシュやパーツ飛散などのレース中のアクシデントが起きた場合や天候が荒れた際に、安全確保のためにコース上で競技車両を先導するオフィシャルカーのことです。
1996年以降、F1のセーフティカーはメルセデスAMGが無償提供し続けています。
最強のセーフティーカー ”Mercedes-AMG GT R”とは
Mercedes-AMG GT Rは2018年のF1オーストラリア・メルボルンGPのFIA公式セーフティカーとしてデビューを飾りました。
AMG GTシリーズの最上位モデルとして、全20戦のレースにおいて最大限の安全性を確保してきました。
雨天時などは、F1マシンよりも市販車であるセーフティーカーの方が速いため、F1マシンがセーフティーカーに追いついて行けず引き離される場面などをしばしば目にすることができます。
Mercedes-AMG GT Rの概要
AMG GT Rは、出力430kW(585ps)、最高速度318km/hを誇る、F1史上最もパワフルで最速のオフィシャルセーフティカーです。
AMG GT Rの開発は大半をニュルブルクリンクの “緑の地獄※ “で行ってきた理想的なFIA F1オフィシャルセーフティカーと言えます。
ニュルブルクリンク「緑の地獄」と呼ばれる理由は、サーキットが常識から大きく外れて過酷だからです。
ニュルブルクリンクには一般的なサーキットである「グランプリコース」と山岳地帯を切り開いた「北コース(ノルドシュライフェ)」と2つのコースがあり、常識外に過酷なのは前者。過酷な理由はいくつもありますが、まずはコースの長さ。北コースは1周がなんと20kmを越えます(20.832km)。日本を代表するサーキットの富士スピードウェイ(4.6km)や鈴鹿サーキット(5.8km)と比べてみると、とんでもない長さだとわかります。
しかし、過酷なのは単に長いからではありません。
コースの状況があまりにも危険なのです。
ニュルブルクリンクサーキットの一般的なサーキット違って路面は荒れており、埃が積もっていることもあって滑りやすいことも事故を起こしやすい理由となっています。
まるで過酷な峠道のように危険なサーキットであり、森の中にあります。
こちらの記事を参考にしています。https://car-days.fun/blog/kuruken/10556
Mercedes-AMG GT Rのスペック詳細
- 最高速度318km/h
- 0-100km/h 3.6秒
- トランスアクスル構造のフロントミッドエンジン
- 4.0リッターV8ツインターボ
- 緻密に設計されたシャシーと最新技術を惜しみなく注ぎ込んだエアロダイナミクス
- 電子制御付きアジャスタブル・コイルオーバー・サスペンション
これほど多くのモータースポーツ技術を搭載さした市販車はこれ以外にありません。
その結果、F1のタフなレース環境でも常にパフォーマンスを発揮してきました。
F1公式セーフティカーに求める要件は、非常に厳しいものです。
F1マシンがセーフティーカーによってタイヤやブレーキが過度に冷却されたり、エンジンがオーバーヒートしたりしないよう最低限の速度レベルを維持しなければならないためです。
最高速度318km/h、ゼロから100km/hまでのスプリントタイム3.6秒というAMG GT Rは、そのような危険性を全く感じさせない最強のセーフティーカーです。
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